令和3年度 第1回科学的介護情報システム(LIFE)推進委員会

 7月9日(金) 10:30より、オンラインにて令和3年度 第1回科学的介護情報システム(LIFE)推進委員会が開催されました。
キックオフとなりますため、本委員会ならびに作業部会合同での開催となり、本委員会委員6名、作業部会委員12名により会議が持たれました。
本委員会委員長に当会 瀬戸恒彦理事長、副委員長及び作業部会座長に一般社団法人 日本ケアテック協会専務理事で株式会社ビーブリッド代表取締役の竹下康平氏が就任いたしました。
委員皆様の自己紹介の後、事務局より令和3年度の事業計画をお伝えさせていただき、今年度の柱であるモデル事業所の発表をいただきました。
今年度のモデル事業所には、社会福祉法人小田原福祉会 特別養護老人ホーム潤生園と、社会福祉法人秀峰会より特別養護老人ホームさくら苑、特別養護老人ホーム南永田桜樹の森、特別養護老人ホーム山桜の森の4施設にご協力をいただきます。
モデル事業所に対して、現在のLIFEの運営体制や活用状況等発表をいただいた後、各委員からのご質問やご意見、モデル事業を進めるにあたってのアドバイス等をいただき閉会いたしました。
 今後につきましては、モデル事業所の取組みを進めるにあたりましては、各委員のご指摘やご指導を仰ぎつつ進捗を取りまとめて参ります。
次回は10月開催の第2回作業部会となり、その際にモデル事業所の進捗発表と併せまして、LIFE推進にかかわるテーマを設け議論を進めて参ります。

オブザーバーからのご感想、ご意見

 オブザーバーには介護事業者、ロボットメーカー・ICTベンダー、シンクタンクやコンサルタント等の40名程度のご参加をいただきました。
委員会終了後のアンケートに回答いただいた一部を公開いたします。
なお、アンケートは委員の皆さまへも共有いたします。

〇本日の会議貴重な意見参考になりました。現在、私たちの施設では、厚労省のワードデータを基にして、入力・提出をするようにしています。この6月から始めました。
 この手法と、介護記録ソフトを用いた手法の比較ができれば、更にIT化を進めるにあたって一つデータが作れると思います。また、次回も拝聴できればと思います。(介護事業者)

〇LIFEの情報が少ない中で、貴重な機会を大変ありがとうございました。参考になった点は、①実際に取り組まれている事例、②フィードバックの状況、③介護職のモチベーションを
 下げないため配慮すべき点です。希望としては、①フィードバック表の共有。データ提供しない限り見ることが出来ないのですが、現場に開始指導するに当たって見ておけると
 ありがたいです。②LIFEでテスト登録が出来るようにならないか。厚労省への相談になるかと思いますが、現場指導マニュアル作成時、現場職員への操作指導時などにテスト操作が
 できるとありがたいです。③特定施設を運営していますが、全国比較のフィードバック表はどこと比べられるか?関心を持っています。特養等とは平均介護度が異なるが、など。
 今後フィードバック表を読み解く時に悩んだら、ご質問等させて頂けるとありがたいです。(介護事業者)

〇本日は貴重なお話ありがとうございました。LIFEに関する取り組みが本格的に開始すること、またそれに伴う先生方のアドバイス、メーカーとしても参考になる部分が多くありました。
 LIFEは共通ができる部分を見出す一方、従来のやり方を否定するものではないというアドバイスは、大変心に刺さるものがありました。メーカーも介護ロボットという先進的なものに
 飛びつきがちですが、省力化に傾倒するあまりに、介護の本質を見失わないようにしなければならないなと感じ、勉強になりました。
 次回以降、LIFE取組みによる成功事例、失敗事例に興味があります。例えば排泄記録の反映など、もしかしたらメーカーとして開発の参考になる部分もあるかもしれません。
 (介護ロボットメーカー)

〇LIFE・DX化に向けた事例法人様の取り組みをお聞きできたことは非常に参考になりました。最後にフィードバックデータを読み解くのに難解で面を食らっているとの発言もございました
 が、このあたりのフォローアップに関しては行政側はどのようにお考えなのかが疑問に思いました。どうしても現状は、LIFEという制度が国からの一方通行で、加算をつけるからデータ
 提出してください。その解釈・運用は、運営側で実施してくださいという趣が強いと思います。是非 行政側のフォローアップ・データ解釈の指南ができるような方もご参加された方が
 より具体的な改善に向けた方向性に向かうのではないかと思いました。(ICTベンダー)

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