平成28年度 介護ロボット事業の取組み
介護ロボット普及推進事業
【概要】
- 「介護ロボット導入支援事業」補助金制度(神奈川県受託)
- 「神奈川らくらく介護宣言」普及推進講習会開催委託(神奈川県受託)
- 神奈川らくらく介護推進機器効果検証委託(神奈川県受託)
- 民間企業などからの相談対応
【事業説明】
■ 神奈川県「介護ロボット導入支援事業」補助金制度
新たな技術を活用した介護ロボットは、介護従事者の身体的負担の軽減や業務の効率化など、介護従事者が継続して就労するための環境整備として有効であるが、市場化されて間もない状況にあるものが多く、価格が高額などの課題があります。
そこで、神奈川県地域医療介護総合確保基金(介護分)を活用して、介護サービス事業所における介護ロボットの導入を支援する「介護ロボット導入支援事業費補助金」を交付するとともに、その交付に係る県の事務手続きの一部を当振興会で実施しました。
神奈川県内の27事業所が、本事業の補助金制度を利用して、合計120台の介護ロボットを導入しました。
■ 神奈川らくらく介護推進機器効果検証委託度
介護・看護の現場では、人を抱え上げるなどの腰に負担の生じる作業が、職員の腰痛、さらには労働力の低下につながり、深刻な問題となっています。腰痛予防対策の考え方である「人の力のみで抱え上げない介護・看護」の推進が求められ、そこで、実用段階にある、移乗介助の現場で活用されるロボットや福祉機器を介護老人福祉施設に導入し、移乗介助の現場で実際に活用することにより、その効果を検証するとともに、施設利用者等に対して周知を図り、「神奈川らくらく介護宣言」への理解促進を図りました。
■ 「神奈川らくらく介護宣言」普及推進講習会開催委託
介護・看護職員の負担軽減や質の高いケアを提供するため、人の力のみで抱え上げない介護・看護の理念や技術の普及などを行う「神奈川県らくらく介護宣言」が発表され、発表の主旨を一層周知することを目的に、介護サービス事業所等の管理者等や、在宅で介護を行う県民等を対象に講習会を合計4回実施しました。講習会の詳細は下記の通りになります。
- 一般向け講習会
- 介護従事者向け講習会
■ 民間企業などからの相談対応
当振興会では、介護ロボットの普及・促進活動の一環として、介護ロボットに関する相談依頼に無料で対応し、メディア、一般企業、その他団体及び一般個人と直接お会いして相談業務を行いました。
詳しくは、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の年次報告書をご覧ください。