科学的介護情報システム(LIFE)推進委員会
Council Promotion of LIFE
令和3年度の報酬改定を受け、科学的介護に大きく舵を切られた介護保険サービスにおいては、科学的介護情報システム(LIFE)が今後介護サービスの大きな柱となることを鑑み、介護・生活支援ロボット普及推進協議会活動の役割として、この度「科学的介護情報システム(LIFE)推進委員会」を設立し、LIFEの普及推進に取り組むことといたしました。
LIFE推進委員会は、本委員会および作業部会の二部構成となり、作業部会は介護事業者と介護ソフトベンダーが協働し、LIFEのデータ分析・活用を通じて、活用事例の提案やLIFEマイスターの育成を視野に入れた部会となります。本委員会は全体会議として作業部会の進捗確認や活動の取りまとめ機関として位置づけています。
現在LIFEの活用等が要件として含まれる加算は、一部のサービス種別にとどまっていますが、次期報酬改定においては対象サービスの拡充や基本報酬への組み込み等、科学的介護へ向けてより一層LIFEの活用が肝となってくることが予想されています。
本委員会では、「かながわモデル」としてLIFE活用を行うモデル事業所を策定し、有益事例の創出・発信を行います。初年度の令和3年度は、特別養護老人ホームをモデル事業所として活動を行い、次年度以降は次期報報酬改定を見込み、在宅系サービス等種別拡大を予定しています。また、専任職員の配置が難しい事業所におけるLIFEの運用体制構築支援も目的とし、直接フィードバックデータを得られない居宅介護支援や福祉用具等サービスにおいても、今後どのような連携やかかわりが求められていくのかも含め検討を行う予定です。
本委員会では「かながわモデル」の横展開を目指し、広く活動内容等情報公開を行うとともに、年度末にはモデル事業所における事業報告会をアドバンストセミナーとして開催します。
本委員会ならびに作業部会はオブザーバーとして傍聴可能です。科学的介護を推進に向け、LIFEが利便性が高く有益なシステムとなるよう、是非多くの方に参画いただければ幸いです。
科学的介護情報システム(LIFE)推進委員会 副委員長あいさつ
また、科学的介護の実践が進む事で、より高度な介護サービスの提供やそれに関わる職員の専門性を高める事に繋がるとも考えております。
一方で、それらを円滑に進めて行くための新しいオペレーションや、新たに発生する事務作業などに対する業務負荷を抑える為の施策としてのICT活用など、新たな課題が生まれるでしょう。
私は介護業務におけるICT化を専門として、個人としては15年、ビーブリッド体表としては創業後12年目を迎え、多くの介護事業者の皆さまのICT化のお手伝いをして参りました。
これまでのICT化の流れは業務効率改善、生産性向上等、どちらかというと企業(法人)努力の範囲のそれでしたが、この度の科学的介護の実践とLIFE活用には業務のICT化が不可欠です。とはいえ、事業者側の立場で考えると、スムーズにICT活用にシフトする事が難しいといった事もあるかと思います。
この度、本会の副委員長を務めさせて頂く事となりましたので、上述の様な業務負荷を抑え込みながら、科学的介護の実践とそれが実践する事で生まれるより高度な介護サービスの提供が可能となる様、県内の介護事業者の皆さまや専門家の皆さまと協力し、適切なオペレーションやICTの取組み等の研究を進め、その研究成果から導かれる先駆的な実践方法をアウトプット出来る様、尽力させて頂きます。
作業部会座長
竹下 康平
<委員のご紹介>
【本委員会】
- 池田 紫乃 慶應義塾大学医学部 ウェルビーイングリサーチセンター 研究員
- 石山 麗子 国際医療福祉大学大学院 医療福祉経営専攻 教授
- 伊藤 健次 山梨県立大学 人間福祉学部福祉コミュニティ学科 准教授
- 鷲見 よしみ 医療法人 聖仁会 オーク介護支援センター 施設長
5. 瀬戸 恒彦 公益社団法人 かながわ福祉サービス振興会 理事長
6. 竹下 康平 一般社団法人 日本ケアテック協会 専務理事/株式会社 ビーブリッド 代表取締役
7. 平沼 直樹 SOMPOケア株式会社 データ戦略部長
【作業部会】
- 株式会社リフシア
- 株式会社リカバリータイムズ
- 一般社団法人 日本ケアテック協会
- 株式会社 robottte
- 社会福祉法人 小田原福祉会
- 社会福祉法人 吉祥会
- 社会福祉法人 秀峰会
- 社会福祉法人 伸こう福祉会
- SOMPOケア株式会社
- 社会福祉法人泰政園
- エヌ・デーソフトウェア株式会社
- 株式会社 カナミックネットワーク
- 日本コンピューターコンサルタント